My Shugyou’s `Days 修行を始めました
Needsの冨永です。普段は北九州市で研修医をしております。
冷やし中華が始まりそうな季節になりましたが、私は修行を始めました。冷やし中華は季節で始まったり終わったりしますが、修行とは一生続けるものです。修行は、始めることはいつでもできる、この文章をお読みの貴方も「これから一生恥ずかしい生き方をしない!」と決意さえすればいいからです。決意だけなら数秒でできる、決意さえすれば自ずと自分に課す戒律は決まるからそれを実行すればいいのです。しかし、そう言われたって簡単に修行する気にはなりません。もちろん私もそうでした。
私が修行することになった顛末は、私の恩師である井口潔(1921〜、NPO法人ヒトの教育の会理事長、日本外科学会名誉会長)に「私は虚無僧になって修行の道に入ります、あなたも私と同じ気持ちになってほしい」と一年前に言われたことがきっかけでした。私の恩師は、
日本人の人間教育が失われたことに問題提起し、人間教育再興のために生物学的人間教育論を提起して百歳になって今も全身全霊で活動されています。その恩師は、「人間本来の生き方を示して、後世に示さなければならない!」そのために、「自分自身が自己教育の修行を行わなければならない!」といって私に迫ったわけです。
さあ大変です。私は、井口先生のことを心から尊敬していますが、私は修行の道に入りたくありませんでした。その理由は私が今私に課している戒律を見れば分かるのですが、それは以下の通りです。
・ 禁酒する(お酒を飲んだら私は夜を有意義に使えないので)
・ 食事は昼12時〜20時の間に摂取する
・ 睡眠時間は過度に取らない(私の場合は6時間以内、習慣化のため週2回までミス可)
・ 自慰行為をしない
・ 毎日トレーニングを行う
・ Youtube、テレビは、夜10時以降は視聴しない
です。これらのことを全部に行おう!と決心することは、自分で言いますが普通ではありません。いずれも強い欲求のコントロールが必要だからです。
しかし、決心がつかなかった私は、自堕落な生活とストレス、自己嫌悪にまみれる悪循環の中にありました。「くだらない人生、生きる価値のない人生を送っている」という自分自身への憎しみは、今年の4月に頂点に達しました。どうにかして変わりたいという思いが、強くなってきたのです。最初は、変わりたいという思いだけでしたが、その思いに本気で向き合うと、すぐに変わるためには自分の欲望を断念するしかないと分かりました。
では、「この欲望の断念を行うと俺の人生はどうなるんだろう?」と思いましたが、そこで気付いたのです。「良くなるに決まっているではないかと!!、やらないのは馬鹿じゃないか」と。
WHOはお酒の健康被害をはっきり述べており、特に飲むと眠くなる私にはお酒は百害あって一利なしでした。食生活に気をつけると、健康でスリムなボディになりますし、筋トレをすれば憧れの細マッチョになれます!
そして、なんと自慰行為をやめる(通称オナ禁)、ポルノを見ないようにする(通称エロ禁)に至っては、
2016年にヨーロッパの研究者で、
1.報酬先送り能力の向上
2.リスクを取る意欲が高まる
3.愛他的になる
4.外向的で、良心的になり、神経症が減る
の効果が認められているのです。
(『インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学』ゲーリー・ウィルソン著
つまりは、オナ禁によって
誘惑に負けない強靭な意志を持ち、
勇敢で、愛情深く、
他人と良好な触れ合いを行い、道徳的になる
ことができるそうで、これは「英雄」の要素を満たす道そのものではないか!ということです。
実際、修行生活を始めると、「自分が無駄に浪費する時間が圧倒的になくなり」、「規則正しい生活とオナ禁により基礎体力が爆上がり」し、「自己嫌悪とストレスから解放され、前向きになりやる気に満ち溢れた」自分を発見したのです。
本当に不思議ですが、これは誇張なき事実であり修行を始めた今の方が過去よりも何百倍も幸福感が高いのです!
今の俺なら、人生を全うできるぜ!!という清々しさほど幸福はありません。井口潔先生は私に「自己を抑制すると、心のエネルギーが湧いてくる」という不思議を教えてくれました。
自己教育こそが人間の道であり、人間教育・子育ては子供を育てるのではなく自己を教育することで「絶対にひるまない心構え」を醸成できるかというのが井口先生の主張です。私は、この厳しい教えを今なら実践できる自信があります。ああ、なんという幸せ!!
さて、残念ながら自滅の道を突き進んでいる我が国ですが(中国とアメリカの二重の属国に日々突入し、日々心身が貧しくなっています)、これはつまりこの国でまことしやかに「良心的」、「常識」とされていることは嘘である!、この世では通用しないと疑ってかかるべきでしょう。こういう国、こういう時代に生まれてきたのですから、人間として本来の生き方を目指すと、この国ではどうしても浮いてしまいます。これは仕方がありませんが、本来の生き方をするメリットの方が余りに魅力的であり、人生を全うできるなら悔いはないはずです。
イギリスの小説家、文筆家のチェスタトンは「伝統には、人間の生が孕む一切の混沌が込められている」と言を残しました。井口先生は、「伝統には、人間の死がある!」と私に教えてくれました。この世に伝統の大切さを説く方は多いですが、現代の価値観で伝統を捉えたはそこに伝統は不在であることを知らねばなりません。
私は、現在黒崎で「躾予行演習会」という勉強会の世話人をしております。講師は、もちろん井口潔であります。この会は、自己教育の決心をし、本当の人間教育を行いたいという願いを持つ親、教育者のためにあります。
私は、極論と思われるかもしれませんが、この決心のない教育は嘘だと思っています。なぜそう思うのですか?と聞かれたら、だから日本は没落しているではないですか!とお答えするだけであります。
この日本で、本来の人間の生き方や人間教育を実現する難しさはあるでしょうが、その先には無上の清々しさがあります。
この文章をお読みになられて、私・俺もこの人間教育を学んでみたい!という思いになられた方がおられたら幸いです。
ぜひ、E-mail:619kokilives@gmail.comにメールください!
以上、修行生活は楽しかった!という報告でした。
冨永 晃輝
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