在宅看取りの講演会~いきがいのまち美里(沖縄県沖縄市)

2018年4月18日沖縄県沖縄市にあります、いきがいのまち美里にて 第5回在宅看取りの勉強会「最後まで自分らしく~人が人を支えるグリーフケア」を題名に当法人理事である伊波 友理華が実体験を元に講演をさせて頂きました。 医療介護サービスの多様化を背景に沖縄市では終末期を自宅で迎える「在宅看取り」のニーズが高まっており、その受け皿となる訪問介護を積極的に取り入れようという機関が増えつつあります。 この状況を踏まえた今回の勉強会は、介護職の方に対して「死というものはネガティブなものではなく、人の死を病院ではなく地域や施設を身近に感じてほしい」との思いを込めて、医療機関と地域住民の連携強化を図る目的として開かれています。 この話を引き受けたキッカケとなったのは、第4回在宅看取りの勉強会の際に、高齢者施設でのお看取り後に職員のグリーフケアが上手くいかなかった例を挙げられ、その中で改善策を意見交換会し合える活気ある場所でした。 その中で、医療従事者の私が実際に体験した看取りを元に、「大切な人」が望んだ場所で最期を迎えることが家族にとってのグリーフケアに繋がることや、その背景に在宅医療スタッフの支えがあって成り立つということを話させて頂きました。 終末期を迎える患者さんから目を逸らさずに家族・友人が医療スタッフと早期からは話し合うことで残された有意義な時間を有意義に過ごすことが出来ます。 「講演内容」 2017年に、私の婚約者が末期癌と告知され、2018年上旬に在宅にて看取りを行いました。 パートナーとの最期の時間を過ごすために行った工夫とその記録を通して、医療者ではなく家族として支える立場となって初めて気づいた事も含め、癌患者とその家族への支援方法を知るキッカケになるようにと思いを込めて話しさせて頂きました。 彼は「もし病気だったら家族に迷惑がかかる」と身体の変化に気づいていながらも周りを気遣い検査が遅れた結果、下された診断は「直腸がん・肝転移・骨転移のステージ4」「余命半年」。そこから手術、抗がん剤治療、放射線治療と日常生活が一変していったなかで、「残された人生を、今まで周りに返せなかった感謝や優しさを返す時間にしたい」「誰かの心に残る人生でいたい」という思いがありました。 グリーフワークは必ずしも、死後に行うものではなく、本人・家族・友人皆で生きている今から行っていくことが、残された遺族の心のケアに繋がっていくことも多いです。 生前から、彼は、「生きたい」という希望を持ちつつ、友人へ感謝を述べる旅を実行し、家族との時間をこれまで以上に設けました。また、友人に恵まれた彼はずっと望んでいた“愛する人との結婚式”をプレゼントされ、この激励会自体が後々友人同士にとってのグリーフワークに繋がりました。 「僕がいなくなっても僕の大切な家族・友人が助け合っていてほしい」 という彼の思いから、死後においても、家族・友人が顔を揃える機会が増え、彼の事を中心に話し合える場を設けることがまた、遺族のグリーフワークに繋がっています。 闘病生活から天に召されるその瞬間まで、多くの医療スタッフが関わり、本人・家族のケアに当たって頂いたことが沢山ありました。 1 訪問診療医から在宅医療開始時から「大切な命」について考える時間を提供 2 訪問看護師から「リンパ浮腫マッサージ」「痰の吸引」「車いす移乗方法」等、家族が誰でも対応できるケアを提供。 3家族関係や性格を理解し、不安感を聞き取り精神的なケアを提供。 数えきれない在宅医療スタッフの心遣いと技術がきっかけとなり、一つの家族が「大切な家族を自宅で看取ることができた」事実に繋げることが出来ました。 「おわりに」 病気・事故・震災・天命。命が終わりに近づいていく中で、一人一人が何を想い、何を感じ、何を誰のために残すべきなのか、生きている今から考えてもらえるキッカケとなれば。 そして今現場で実際に患者さんやそのご遺族と向き合っている医療従事者の姿勢や行動・思いがすべて正解であり、見えない幸せの架け橋になっているということを伝えたくて講演をさせて頂きました。 講演後、思いの他、反響が良く今後もこの講演を様々な必要とされる場所で話していけたらと思います。 今回の勉強会の内容が、2018/4/19 昼の沖縄テレビにて放送されましたので、ご興味ある方は一度目を通していただけると幸いです。

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