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【第2回三宅島ふれあい映画鑑賞会】

2016年8月6日に当法人代表 進谷 憲亮が

東京都 三宅島 で開始した企画

「三宅島ふれあい映画鑑賞会」

2017年2月4日

その第2回が開催となりました。

第1回の上映作品は

アンパンマンで有名な絵本作家のやなせたかしさんの絵本を原作とする「ハルのふえ」

そして、第2回の上映作品は

スウェーデンの女性作家 セルマ・ラーゲルレーヴが執筆した児童文学「ニルスの不思議な旅」

進谷が2015年三宅島の診療所で務めた際に

地域医療を行っていく上で、地域住民との連携は必要不可欠であると感じ

「映画を通じて人が集まる場を提供し、顔が見える関係を築く」をテーマに昨年夏に始まったこの企画

第1回に参加して下さった方々から

「この様な小さい子どもも参加できるイベントは嬉しい」

「冬にも開催して欲しい」

というご感想を頂き、

第2回を開催させて頂くに至りました。

第1回は三宅島診療所のスタッフと一緒に企画

そして、今回は

一般社団法人「アットアイランド」さん

そして、島の高校生が一緒に企画から参加して下さいました。添付しているポスターは学生が描いたものです。

第2回を開催して進谷自身、島について誤解していることに気付きました。

進谷は診療所勤務を通して、「島という小さなコミュニティにも関わらず、地域住民間の関係が想像していたよりも疎であること」に問題意識を持ちました。三宅島は島には1つの診療所しかなく、およそ2700人の島民の健康守る上で島民同士のサポートが必須だからです。

しかし、実際には

三宅島には同じ点に問題意識を持ち活動している若者がいました。

三宅島には沢山のお祭り事を開催して、繋げようとする取り組みがありました。

三宅島には声をかければ、集まって一緒に活動してくれる人がたくさんいました。

また、この会は年齢問わず参加出来る様にしています。小さな子供やそのご両親も何も心配せずに気軽に参加出来るイベントにしたかったからです。実際映画上映中に小さい子供が多少ぐずって泣いても、飽きて走り回ってもみんな暖かく見守っています。しかし、それが出来るのは企画者の力ではなく、島の方々がみんな顔見知りで、優しかったからです。一緒に企画して下さった島育ちの高校生からの感想で気付く事が出来ました。

島には既に「顔が見える関係」を構築する仕組みがありました。

そして、次の医療者としての課題は

「島の医療には住民一人一人の協力が必要であると認識してもらうこと」

即ち「医療教育」であると、改めて実感しました。

第2回を経て進谷自身、大きな学びがありました。

今回沢山の方々の協力のお陰で第2回を成功させるに至りました。協力頂いた方々、そして、参加して下さった方々に感謝します。ありがとうございました。

もちろん三宅島の方々が必要としてくれる限り、第3回以降も続けていけたらと思っています。

【協力】

三宅村 及び 三宅村教育委員会

【協賛等】

NPO法人 CATiC / World Theater Project

https://worldtheater-pj.net

一般社団法人 アットアイランド

http://atislands.hateblo.jp

【作品提供】

学研教育アイ・シー・ティー

http://gakken-ict.co.jp

【作品紹介】

第1回 ハルのふえ

https://www.youtube.com/watch?v=IFCxoEwYdQI

第2回 ニルスの不思議な旅

https://ja.wikipedia.org/wiki/ニルスのふしぎな旅

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【三宅島ふれあい映画鑑賞会】

本件企画趣旨・経緯

法人代表進谷は2015年に3ヶ月間三宅村中央診療所で勤務させて頂きました。2000年の全島避難の影響もあり三宅島では本島以上に高齢化が進み、独居の方や老老介護の方が多い現状があります。その様な現状の中、住民の健康を維持するには島唯一の診療所で働く医療者の力だけでは限界があり、住民の方々の協力が不可欠であると感じました。地域医療を行っていく上で、まずは医療者含め住民同士の「顔が見える関係」の構築が必要となります。そのためには医療者が診療所で患者さんを待っているだけではなく、もっと診療所の外で住民の方々と接する機会を設ける必要があると考えました。その一つのきっかけとして住民向けのイベントを企画しようという思いに至りました。

内容を子供向けの映画上映会とした理由は

① 子供が集まる場にはその両親や地域の大人の方々も自然と集まるのではないか

② 映画というメディアを通して医療・福祉・介護だけではなく、多くの学びを提供出来るのではないか

③ 子供向けの映画を子供から大人まで楽しむことができるのではないか

最終的には、住民による住民のためのイベントに展開できたらと考えています。住民が集まる機会を増やし、地域で「顔が見える関係」を構築することが地域完結型の医療形態の構築の一助になればと考えています。

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