お薬手帳について
皆さんこんにちは。
NPO法人地域医療連繋団体.Needsの詫間と言います。
私は普段、薬局薬剤師として働いております。
今回は薬局でよく聞くお薬手帳についてお話させて頂きます。
薬局で「お薬手帳はお持ちですか?」と言われると思います。何故だかご存知でしょうか?
薬局からしつこく言われて面倒くさい、と思われるかもしれないですがしっかりした理由があるのです。
お薬手帳の意義は、「薬の服用歴を薬局(もしくは病院)に提示することで、薬を安全に使ってもらうこと」です。
薬局では患者様の服薬記録を皆様の分全て記録しています。病院でいうところのカルテですね。
薬局では決して処方箋通りに薬を渡すのではなく、処方箋内容と服薬記録をもとに患者様にこの薬を渡しても問題ないかどうか判断した上で渡しています。
つまり患者様の服薬記録が正確かつ最新でないと私達は正しく判断できません。
そこでお薬手帳の出番です。
直近のお薬手帳の情報を毎回確認させて頂くことで、薬局での服薬記録を最新のものにアップデートし、患者様に渡しても問題ないか適切に判断できるようになります。
もしお薬手帳がないとどうなるでしょうか?
もしかしたら一緒に飲んではいけない薬の組み合わせがあるかもしれません。薬の副作用が出てしまい患者様に不都合なことが起こる可能性もあります。
まとめると、お薬手帳は患者様の最新の服薬履歴が書かれています。
この記録を薬剤師という薬の専門家に見てもらうことで薬を安全に使ってもらえるようになる。
お薬手帳には全ての薬の記録を記入して、毎回薬局と病院に出してくださいね。
またなんと価格面でもメリットがあります。
お薬手帳を持ってくることで薬剤服用歴管理指導料が53点→41点に減額になります(※薬局によっては該当しないところもあります。かかりつけの薬局へ確認して下さい)
1点10円ですので120円の減額、ここから皆様の保険負担割合になりますので、10円〜40円程度安くなります。
お薬手帳を持って来て頂いたことで安全に服薬でき、かつ薬代が安くなるのです!
最後に薬剤師は皆様の安全な服薬支援を随時行っています。
薬の相談はいつでも大歓迎です。薬剤師を活用して
治療に繋げてください。
最後までありがとうございました。
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